素材を決めれば選びやすい
かんたんに解説!ランドセルの素材

ランドセルの素材はコードバン・牛革・クラリーノの3つ!
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ランドセルを選ぶにあたって、1番最初に直面する課題が使用されている「 素 材 」の知識。ランドセルの平均価格でもふれたように、予算に直結する大きなポイントとなります。また素材によって「 得意なこと・不得意なこと 」があるので、このサイトでは簡単に各素材のメリット・デメリットを表でまとめてみたいと思います。

まずランドセルに使用されている素材を大きくわけると、以下の3つに分類することができます。

  1. コードバン( 馬の尻革部分 )
  2. 牛革
  3. クラリーノ(人工皮革)



ランドセルでは「3.クラリーノ(人工皮革)」が主流で、約7割の小学生が選んでいるといわれています(NTTコムウェアCOMZINE.参照)。クラリーノは1964年に(株)クラレが開発素材で、軽さが選ばれている1番の理由といわれていますが(クラレが毎年実施しているアンケート調査結果)、運営者は軽さが選ばれている絶対的な理由ではないと考えています。

その理由は、クラリーノ製と革皮製の重さのさは年々縮まってきており(200gと本一冊分)、革皮製品の加工技術(軽量化)の向上があまり認知されていないこと日本で多くでまわるランドセル製品の多くがクラリーノ製という背景があるとみています。
そのためクラリーノ製ランドセルは、価格が手頃。そして加工・製法のしやすさからカラーバリエーションも豊富。消費者の目にとまりやすいのです。

コードバン、牛革、クラリーノの性質を風合い・手入れのしやすさ・重さ・耐水性・耐久性(耐傷性)・値段のカテゴリで評価してみました。




風合い 手入れのしやすさ 重さ 耐水性   耐傷性  値段
コードバン



牛革




クラリーノ

ここで各素材の説明を簡単にしますと、コードバンは馬の尻革部分をつかったおり、風合い(手触りや肌ざわり着心地など、人がものに触れた時に感じる材質感のこと)と傷に強いのが特徴です。1頭からランドセルのかぶせ2枚分しか採取できないことから希少価値が高く、値段も若干高めとなります。
牛革は風合いがコードバンに若干劣るものの耐傷性もクラリーノと比べ高く、ここ数年、シェア率が向上してきているのが特徴です。
クラリーノはコードバン・牛革と比べ風合いは劣りますが、加工のしやすさからカラー・デザインが豊富でデザイン性が高いのが特徴です。

簡単に各素材を表現しますと…

  1. コードバン 高級感があって丈夫だけど高い
  2. 牛革 高級感があってほどほど丈夫だが水に弱い
  3. クラリーノ 手入れが楽で安心だけど傷に弱い


となりますが、これはあくまでも一般論。ランドセルは6年間使用する特殊な‘鞄’ですから、一般的な革製品と比べて加工技術が高いと言われています。
革製品に長けた会社・ブランドではコードバン・牛革の軽量化に成功し、クラリーノと同等の撥水加工を実現しているランドセルもありますし、合皮製品が得意な会社・ブランドでは、耐傷性の高いクラリーノ製ランドセルもあります。艶だし・艶消しなど、加工法で風合いもかわってきます。


また [ コードバン製 ] でもかぶせ(冠)部分だけにコードバンを使用し、本体はクラリーノとランドセルの部位によって素材をつかいわけているランドセルもあります。また食卓に並ぶ‘ 牛肉 ’に霜降り和牛や国外産があるように、各社・ブランドが採用している素材の質もさまざまなのです。

素材の特徴はざっくり覚えておけばOK!
(うちの子、暴れるから傷ができるのが1番気がかり…)など、気になることがあれば、迷わず販売先に聞いてみましょう!!素材に加工法(防水に対する処置)、製造法(雨が入りにくい等)を聞け、納得できれば安心です。
コードバン・牛革製品は素材や製造の工程上、在庫が少ないことが一般的。この2つが気になっている場合は、夏ごろ~早めの予約をすると確実です。

参考:天然素材VSクラリーノの決めかた

上記には正論をまとめたので、こっちは本音ベースで(笑)


デザインの特徴 イメージ 利便性 耐傷性  型崩れ
天然素材 
(コードバン・牛革) 

ベーシック
※男女兼用モデルが多い 

温かみ、落ち着き、上品、高級感

頑丈な製法

加工によるが
意外と傷つく 

からだに馴染みがよい(味が出る)

クラリーノ
(人工皮革) 
装飾・刺繍(女)

メタリック(男)

ラグジュワリー(華やか)、ゴージャス(女)

クール、スタイリッシュ(男) 

 

機能的

意外と強い しにくい(水に強い!)


ランドセル選びは素材で大きく違ってくるかと思われますが、デザインやイメージに特徴があるので、デザインで好みを把握しても早いかと思います。天然皮革のカラーバリエーションも増えているので(メタリックカラーもあるんですよ!)色は選定要素から外して問題ありません。
ちょっと変わってくるのは、利便性に耐傷性、型崩れ。
収納力は2016年モデルで同じぐらいになってきていますが、利便性はクラリーノのほうが機能的。クラリーノは一般的に工場で生産量が多いので、競合が強い。だから軽いとか、簡単に閉められるとか、取っ手がとれるとか…ブランドによって特色があるわけです(重心がとれて背負いやすいとかはブランドの考え次第なので、素材でわけることは難しいです※手入れのしやすさも同様、要は防水加工を素材にしっかり施しているか否か)。それでも天然素材が勝っているのは、縫目の強さ。特に負担が大きくかかる大マチの角や肩ベルトは手縫いが多い。ミシンでダダダーッとかけているのと比べ、ほつれにくい縫いかたで強度を高めています(極端に表現すれば、海外産500円のTシャツと国産手製10,000円のステッチの違い)。といってもモノなので、ほつれるときはほつれます。一般的な使用方法ならどちらも6年、修理なく使用できることが前提。お子さんの性格が暴れん坊で不安なら、修理のしさすさ(送料無料や代替ランドセルの貸与、無料修理の範囲)で選んだほうが良いかと思います(大きい破損なら天然皮革のほうが高くついちゃう可能性が大きいです!!)。
天然皮革のほうが強い!といわれますが、傷はクラリーノのほうが意外と目立たない。

▶カッターの傷跡:左からコードバン・牛革・クラリーノ

ユーザー視点では、コードバン>牛革と判定している意見も少なくありません(これもブランドがどんな天然素材をどう加工しているかによるので、簡単に判断できないのですが…※しっかりしているブランドは、素材を目利きするためだけに働くプロフェッショナルな役割も設定していたり!)。
型崩れの観点からいえば、これもぶっちゃけブランド次第。素材にマッチした補強をどんな考えで(圧力に抵抗するのか、圧を吸収・和らげ形状を元に戻すなど)どこに実装しているかで違ってきます。が、一般的には天然皮革は湿気を吸収しやすく、することでからだに自然に馴染む(コードバンのほうが密度が高く、変形しづらいので強度高といわれている=変形させない補強法)。クラリーノは一般的な鞄でもイメージできるように、撥水加工で見事に水をはじきます。買ったときの状態をキープし続けるため、綺麗な状態。なので温かみは欠けてしまいます。

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